仙姑伝 用語事典

よもぎ史歌のウェブ漫画「仙姑伝」に登場した用語について解説します。

関連知識

◆神仙伝(しんせんでん)
自らも仙人となった道教研究家・葛洪がまとめた神仙たちの伝記。後世に追記された部分もある。
同名のゲームとは多分無関係。

西遊記(さいゆうき)
明代の小説。三蔵法師が三匹の妖怪と共に天竺を目指す。
日本でも有名で多くの作品の題材となっているが、水の妖怪だった沙悟浄は「河童」の姿で描かれることが多い。

山海経(せんがいきょう)
戦国時代から漢代にかけて成立した地理書。神や妖怪の記述も数多く含む。

◆仙姑(せんこ)
女性の仙人のこと。仙女、女仙。

道教(どうきょう)
主に中華文化圏で現在も信仰されている宗教。
宇宙の真理「道(タオ)」と一体化し、不老不死の仙人となることを目的とする。
日本の中華街にも関帝廟媽祖廟がある。
陰陽五行の思想は陰陽道の元となった。

◆八仙(はっせん)
有名な八人組の仙人(李鉄拐・漢鍾離・呂洞賓・韓湘子・張果老・曹国舅・何仙姑・藍采和)。
日本でいう七福神のような存在で、縁起が良いとされる。
明代の小説「八仙東遊記」では、それぞれの出自や龍王との戦いが描かれている。

封神演義(ほうしんえんぎ)
明代の小説。商代末期の革命戦争を、多数の仙人・道士や妖怪を絡ませて描く。
日本でも漫画やゲームの題材になっているが、講談社文庫版(安能務訳)で創作された設定が多く浸透している。

聊斎志異(りょうさいしい)
神仙や妖怪の伝承を集めた清代の短編集。